副作用

 いま糖尿病の入り口に差し掛かっているらしい。

 毎月、A1Cを図ってクスリが処方される。病気そのものは気を付ければ他愛ない者であるが、飲んでいるクスリの副作用が大変である。怖いのは日常茶飯事起こる立ちくらみ、1~2ヶ月に1~7日(時によって違いはあるが)胃腸に直撃され、頭痛に悩まされ、不眠に疲れ、と云った案配である。場合によっては「もう終わりかなー」と思うばかりである。ただ、最近は逆流性食道炎からは解放されたのでその分らくだ。

 とは云うものの病持ちは辛い。これはクスリの副作用。

 以前は毎日1万歩を2時間位で歩いていたが最近は半分以下になった。と云って疲れるからではなく、その時間を他に当てたいからである。

 長く人間を続けているとこれ又多種多様な副作用が起きてくる。狭くは親兄弟の付き合い、職場の付き合い、ご近所の付き合い、その他挙げればきりが無い。これがなかなか厄介な代物でまかり間違えば大変な事になる。

 生きている時間が長くなればなるほど思い出と云う厄介なものが背中に張り付いてきて好かれ悪しかれとなく身体に影響を与えるだろう。

 ゆきゆきて ふと振り返る人生の 重荷をおきて しばし憩わん